自分の意思

今日は真面目な話を。

どのくらい前のことだったか、母親から癌になったと連絡が来ました。ステージ3でした。記憶が確かなら、その時点で既に転移があったはずです。
その週末に実家に戻ったところ、あの母親がありえないほどに落ち込んでいて、その姿に驚いたというよりは、いつもとの違いっぷりが凄すぎたので、不謹慎ながら少し笑ってしまいました。どんだけ落ち込んでんだと。いや、これ本当に失礼な話なんですが、普段の母親は明るいんです。中学生のころにはハードルの県の記録を持っていたり、ママさんソフトで全国準優勝をしたりと(補欠だけど)、明るくて活発な母親なのです。その母親が癌になり、こちらが何を言ってもネガティブな回答しか言わなくなったので、そりゃ息子としてはその変わりっぷりに笑いも出るわけですよ。生気ゼロですよ。すごかったんだから。
その日はネット通販で購入して届いたばかりの書籍を持って母親に会いました。まだ読んでいないどころか開けてもおらず、しかも購入時に中身も調べずに買った本です。母親から連絡が来たときになぜか「この本は母親にあげるために買ったものだ」と思えたので、そのまま母親に渡しました。『生きがいの創造』だったかな。そんなタイトルの本だったと思います。
次の週だったかその次の週だったかは失念しましたが、再び母親に会いにいくと、あの日のどんよりが嘘のように、ほぼいつも通りの母親がそこにはいました。聞くと、あの本を読んだそうです。本を読んだことが全てだとは思いませんが、病に立ち向かう気持ちが沸き上がり、そして、自分にとって大切なものが分かったと言っていました。そして入院し、治療を受け、無事に帰ってきました。母親は4人部屋に入院しましたが、母以外の3人は他界されました。あれから10年以上が経過しましたが、母に再発はありませんでした。今も元気でやっています。

母を見て思ったのは、母は生きようと思ったから生きているのかもしれないなということです。もちろん医学的に見ればステージ4とステージ3では大違いでしょうから、その部分はもちろんあると思います。でもあの癌を告知された直後の母親と、2度目に会ったときの母親から出る生気の違いを見る限り、それがその後の治療に影響しないことは無いだろうと思えるのです。過去に何度か癌患者の方からのご依頼でヒーリングを施したことがありますが、ヒーリングをしていると、なんとなくわかるものです。多くは言いませんが、なんとなくわかるのです。

自分はどうしたいのか。どうなりたいのか。つまりは自分の意思ですが、それが自分やその周囲に与える影響って大きいと思うのです。ですのでまずは諦めないこと。これほど大事なことは無いように思います。前向きな、ご自分の明るい未来を思い描くことが大切なように思えます。